全国で初めて逮捕されたショッピング枠現金化業者

全国で初めて逮捕されたショッピング枠現金化業者

ショッピング枠現金化という金策方法が、世間に公けに晒されて注目を集めるキッカケとなったのは、2011年8月5日。

 

その業者は、貴金属販売会社インフィニティが運営する「店名:キャッシュバックス」という屋号で、実質的経営者の元代表取締役である橋本幸治容疑者(当時41歳)は、キャッシュバック方式といわれるやり方で利益を上げ、これが高金利、脱法行為にあたるとして出資法違反で逮捕されました。

 

同時にヤミ金業も並行して営業をしていた事も、逮捕に至る一つの経緯でもあったようですが、ショッピング枠現金化を業とする者が出資法違反で逮捕されることは、これが全国初の出来事となり当時話題となりました。

 

しかし現在もキャッシュバック方式を取り入れて、営業を行う業者は数多く存在していますが、それでは何故ショッピング枠現金化業者は今も存在し堂々とホームページを開設されているのかご存知でしょうか?

 

換金する為の工程に種類が有り、主要なやり方としては2つの方式が存在しています。

 

ひとつは「キャッシュバック方式」、もうひとつは「買い取り屋方式」といわれるものです。

 

キャッシュバック方式を行う業者が現在取り締まられにくくなっているのは、この事件をきっかけにショッピング枠現金化業者が利用者へどのような商品を送るのかを明確にしたり、価値に見合わない商品などを扱わず、人により価値が変わると言えるような本やオモチャ、CDなどを扱ったりするようになったからです。

 

この為、利用者が送られてくる商品の中身を知らなかったということも起こらず、取引金額が商品の価値に比べて高額だと断定することも難しくなり、売買が形式的なものだと認定することができなくなりました。

 

警視庁サイドとしてはグレーゾーンの業態ではあるものの法的に取り締まる手段が無いので手が出せないという状態にあります。

 

また、買い取り屋方式でも逮捕者は出ており、2014年10月末日では豊島区の貴金属販売店「ブライト」の桶屋雅史容疑者(当時33歳)ら5人は、買い戻したという代金名目が出資法違反であるとして公安委員会が判断し、さらに同年11月にはパチンコの景品を直接買い取ったということで風俗営業法違反の疑いでパチンコ店社長ら3名を逮捕したという事件がありました。

 

これら共通して言えることとしては、「三店方式」と言われるパチンコ店で広く行われている有名な換金形態で、現金や有価証券を賞品として提供することや、客に提供した賞品を買い取ることなどに違反した為でした。

 

風俗営業法では禁止行為となっていますが、その他の古物商などの業態には適用されていない為、こちらもグレーゾーンの業態という認識になっています。

 

このようにショッピング枠現金化自体はグレーゾーンであり、今後の法改正の動向如何では正式に違法行為と認定される可能性は大いにあると考えられます。

 

クレジットカードのショッピング枠を使って買い物感覚で借りることができる手軽さとは裏腹に、複雑な背景が潜んでいるのです。